足の親指の裏の痛み:種子骨障害

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種子骨障害(しゅしこつしょうがい)

■どのような障害か

歩いたり走ったり踏み込んだ時などに母趾球部に痛みがあります。その部分を指で押したり、足の親指を強制的に手で反らすと痛みが出ます。
症状が進行すると足を地面につけただけでも痛みがあり、歩行も困難になってきます。
陸上競技やバスケットボールなどのよく走るスポーツに多いとされています。その他、空手や剣道など踏み込み動作の多い格闘技にもよく見られます。
種子骨障害は小学生~中学生に多く発生し、大学生以上になると減少する傾向があります。

■なぜ起こるのか
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図で示した部分が「種子骨」と呼ばれる骨です。種のような形をした骨が2個あることがわかります。種子骨の周りには筋肉や腱が集まっています。こういった 筋肉や腱が効率よく動く手助けをしているのが種子骨です。この種子骨が炎症を起こすのが種子骨障害です。ときには種子骨が骨折したり、骨壊死することもあ ります。

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ランニング動作時に地面を蹴り出すとき、足底筋は緊張し、種子骨には引っ張られる力が加わります。この牽引力により、種子骨が炎症を起こし、痛みが出現します。
また、踏み込み動作による地面からの衝撃が種子骨に繰り返し加わり、発生することもあります。
その他、先天的に内側の種子骨が2つに分裂している場合(分裂種子骨)があり、これが痛みの原因となっているケースもあります。
土踏まずがしっかりし過ぎている甲高の足(ハイアーチ)は種子骨障害になり易い傾向があるので注意が必要です。

■どうしたら治るのか

痛みが強いうちは運動を一時休止し、足を安静にします。足の裏にかかる負担を軽減するために柔らかい素材でできた耐久性のあるパッドを靴の中に入れて使用します。パッドは母趾球部をくり抜いてあり、体重をかけたときに圧力がかからないようにします。
足底筋に硬さがみられるときには柔軟性を取り戻すリハビリテーションをします。
ほとんどのケースはこのような治療でよくなりますが、保存療法で効果がない場合には、手術で内側の種子骨を摘出することがあります。