PRP療法

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当院では再生医療としてPFC-FDを用いたPRP療法を行っています。

PRP(Platelet Rich Plasma)というのは、多血小板血漿と呼ばれ、血小板を濃縮した血漿のことを言います。血小板には創傷治癒や組織再生に効果的な成長因子が多く含まれており、PRPを局所に移植することによって組織再生が促進されることから、再生医療の分野で注目されています。

 

◎PRP療法の作用と効果

PRPは欧米を中心に、すでに多くのスポーツ選手に対してケガからの早期復帰を目指した治療に使用されています。その有効性は数多く報告されている上に、ご自身の血液を使用するために安全性も高く、副作用はほとんどありません。

ヒトの細胞組織が損傷した場合、血小板が放出する成長因子により、組織の修復が行われます。PRPは血小板を濃縮したものであり、このPRP由来の成長因子を用いて患者様に本来備わっている自己治癒力を高めていくことが、この治療の目的となります。

◎対象となる疾患

野球肘、テニス肘、ゴルフ肘、アキレス腱炎・付着部炎、足底筋膜炎、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、腸脛靭帯炎などスポーツによる腱や靭帯の損傷に対して効果があります。

変形性膝関節症や変形性股関節症に対しても適応となりますが、通常の治療の方が良いこともありますので、診察を受けて担当医と相談してください。

 

◎PFC-FDについて

当院で使用するPRPは、患者様から採取した血液を専用キットに梱包して血液由来加工受託事業を行なっているセルソース再生医療センターに配送します。

ここで、ご自身の血液から作成したPRP(多血小板血漿)を活性化し、さらに濃縮したものを無細胞加工した後にフリーズドライしたPFC-FDを用いて治療を行います。

◎PRP療法のリスク(副作用)、デメリットは??

・患者様ご自身の血液を使用するため、アレルギー反応によるリスクは極めて低いといえます。ただし、血液は採血した際の体調、年齢などに左右され、場合によっては安定した効果がでにくいといった欠点があります。

・一般的な注射治療と同様に、痛み、赤み、腫れ、灼熱感、皮下出血などの副反応は起こり得ます。ただし、これらの副反応の多くは一時的なものです。もし、症状が強く生じた場合はご相談ください。

 

◎PRP療法の費用は??

注射の際には、超音波エコーで確認しながら、患部に直接注射をします。PFC-FD療法は保険適用外の治療です。そのため、費用は自己負担となります。

検査、採血、注射などの一連の治療について、160,000円となっております。

提携施設 自由診療クリニック ゴールデンゲートクリニック